中小企業白書2022年版を要約した『図解要説「中小企業白書」を読む』 の刊行は、平成20年、東洋大学経済学部・安田武彦ゼミ〔専門:中小企業論〕の有志が、『中小企業白書』を学ぶ過程で「白書研究会」を立ち上げ、白書を分かりやすく要約したことに始まる取り組み。大学生の手で一般に読みやすくした簡易版なら、分量が多くて難解な白書もより多くの人に内容を伝えられるのではないだろうか、という思いから、安田教授の監修のもとで書籍出版に至り、今では安田ゼミ3年生の伝統の取り組みとなった。特徴として左ページの解説に即した図表を右ページに対照させるなど、もとの白書にはない「読みやすさ」に細部までこだわっている。「手軽に白書が理解できる」として例年好評で、「中小企業診断士」の試験にも効果的であり、企業研修などでも利用されている。
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第1部 令和3年度(2021年度)の中小企業の動向 第1章 中小企業・小規模事業者の動向 第2部 新たな時代へ向けた自己変革力 第1章 中小企業における足下の感染症への対応 第2章 企業の成長を促す経営力と組織力 第3章 共通基盤としての取引適正化とデジタル化、経営再構築伴走支援 付属統計表
東洋大学経済学部教授。独立行政法人経済産業研究所客員研究員東京大学経済学部卒業、通商産業省入省。スタンフォード大学客員研究員、信州大学教授、中小企業庁調査室長を経て、現在に至る。中小企業庁在籍時、5回にわたり中小企業白書の作成に携わる。特に2002-2004年の3年間は調査室長として白書全体を取り纏めた。主な著作として、『企業の一生の経済学』(共編著、ナカニシヤ出版)、『日本の新規開業企業』(共編著、白桃書房)、『アントレプレナーシップ入門』(共訳、有斐閣)がある。
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