流通プレイヤーとして近年急成長している駅ビル。本書では、駅ビルの歴史と構造的な特徴、ビジネスモデルについて概観し、類書にない、「交通」と「商業」と「まち」あるいはまちづくりの三つ巴の関係について述べていく。「JRタワー」(札幌)、「JR博多シティ」(博多) 、「アトレ」(恵比寿・品川・上野他)の3つのケースを中心に見ることで、駅ビルの設計原理、市場の捉え方、テナントとの関係性等についても詳細に分析。
第I部 駅ビルとは何か?─その発展の系譜と内実 第1章 「駅ビル」形態の発展史 第2章 商業における「駅」という存在─交通の要衝と商業価値 第3章 ショッピングセンター概論 第II部 駅ビル形態の革新―「立地創造型」と「立地深耕型」 第4章 「立地創造型」駅ビルの展開―JRタワーとJR博多シティ 第5章 「立地深耕型」駅ビルの展開―アトレ誕生と駅ビル形態の確立 第III部 駅ビル形態の進化とこれから 第6章 駅ビル形態、進化のゆくえ
1972年愛知県生まれ。名古屋市立大学大学院経済学研究科研究員。修士(法学)、博士(経済学)。名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。流通・マーケティングとビジネスモデル論を専攻。百貨店・駅ビルの開発・運営に携わり実務にも明るい。著書に『地域産業のマーケティング』(2008年)、『老舗学の教科書』(2011年)、日本SC協会『SCマネジメントブック 第3版』(2016年)(いずれも共著)。
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