今日、拡大を続ける多くのラグジュアリー企業がその成長と引きかえに抱える様々なジレンマ。ラグジュアリーであることを維持しながら、成長を追い求めることは可能なのか? 規模の拡大と稀少性のバランスをどう図っていくのか。『ラグジュアリー戦略』(東洋経済新報社)の著者であり、ラグジュアリーブランディング論の世界的権威であるカプフェレ教授がラグジュアリー企業が直面する課題に対して、最新の理論を交え、取り組むべき手法を指南します。
第1部 ラグジュアリーはどのように変化しているのか? 第1章 ラグジュアリーの夢の維持:挑戦と洞察 第2章 豊富な稀少性:ラグジュアリー成長の鍵 第3章 ラグジュアリーにおける芸術化:職人から芸術家へ 第2部 具体的な問題と課題 第4章 経済危機後のラグジュアリー 第5章 なぜラグジュアリーは生産拠点を国外移転すべきではないのか:増え続ける傾向への批判 第6章 インターネットとラグジュアリーの関係:導入不足か? 不適応か? 第7章 ラグジュアリーに最低価格はあるか 第8章 輝くものすべてがエコではないと限らない:持続可能なラグジュアリーの挑戦 第3部 ラグジュアリーブランドの成長と事業的側面 第9章 すべてのラグジュアリーブランドが同じことをしているわけではない 第10章 ルイ・ヴィトンとブルガリの合意 第11章 ラグジュアリーグループの中でラグジュアリーブランドを発展させる
●ジャン=ノエル・カプフェレ パリHECビジネススクール教授、同「プレステージ&ラグジュアリーマネジメント」寄付講座教授。MBA(HEC)、Ph.D.(米国ノースウェスタン大学)。ブランドマネジメントに関する世界的権威の一人であり、広くコンサルティングも行っており、主要なラグジュアリーブランドの取締役会メンバーである。米国、中国、日本、韓国およびインドにおいてラグジュアリーに関する経営トップセミナーを定期的に開催している。 ●長沢伸也 早稲田大学大学院理工学研究科修了。立命館大学教授などを経て現在、早稲田大学大学院教授。2008〜2009年仏ESSECビジネススクール・2014年パリ政治学院各客員教授。2012年より早稲田大学ラグジュアリーブランディング研究所長。工学博士。おもな著書に『高くても売れるブランドをつくる!』(同友館)、『グッチの戦略』(東洋経済新報社)ほか多数。また訳書に『ラグジュアリー戦略』(東洋経済新報社)などがある。
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