現在、個店を取り巻く環境は大変厳しいものとなっている。商店主は、(1)自店が消費者に知られていないことを認識していない、(2)消費者の心理・行動を理解していない、という問題点を抱えている。これらを克服するため、個店と消費者が接する場を積極的に設けていくことが有効である。著者はこれまで、消費者と個店をまわるツアーのコーディネータ活動をしてきた経験が数多くあり、昨今では百貨店においても本ツアーのような取組みを実施する動きも見られる。本書は、消費者が地域の個店についていかに認知していないかを説明する。よって、「個店に魅力がない」とあっさり判断してしまうのではなく、「個店は知られていない」という観点から活性化策を考えるように促し、活性化の可能性を高める。そして、 「個店の魅力発見ツアー」の考え方、具体的な進め方を紹介し、自らの地域でツアーを実践できるように促す。これまで、本提案の内容と類似した書籍は、著者が調べた範囲では見当たらず、個店・商店街の当事者および関係者にとっては、これまでにはなかった情報を得ることができると考える。
1.「個店の魅力発見ツアー」でお店を売り込め! 2.魅力あるツアーを企画する 3.ツアーは準備の良し悪しで成否が決まる 4.ツアーは消費者がワイワイ楽しむように実施する 5.ツアー後のフォローが要となる 6.参考事例の紹介
1972年生まれ。東京経済大学経済学部卒業。日本大学大学院博士課程前期修了。中小企業診断士、修士(人間科学)、認定心理士。イベント企画・運営会社勤務後、民間シンクタンクの客員研究員を務め、2001年より中小企業診断士として活動を展開する。現在は株式会社タップクリエートの代表取締役として、企業経営・事業マネジメント、心理学の観点から、組織の人財育成、チームワーク向上に係る業務を行っている。
Copyright © 2007 Doyukan. All Rights Reserved.