90年代以降、ITの発展により日本国内でのソフトウェア・システム開発が中国などにアウトソースされることが多くなってきた。このような状況の中で人材不足、人件費抑制などには効果があるが、日中間の文化的な距離の問題が、組織間のコミュニケーションにおいて思わぬ取引費用を発生させている。オフショア問題に解決策を示すとともに日本での地域活性化の一つとしてソフトウェア開発に道を示す。
●日中間ソフトウェア・オフショア開発における重層的取引構造の共通化 ●ソフトウェア開発におけるデュアルショア・モデルの成立 ●中国におけるソフトウェアパークの運営管理に関する考察 ●ソフトウェア・オフショア開発における定量的リスク分析の一手法 ●中国オフショア企業考察 ●ソフトウェアのオフショア開発における問題点と実施形態の選択について ●日系ITソフトベンダーのオフショア開発の経営戦略 ●大連におけるサービス・アウトソーシング産業の現状と課題 ●大連における日本企業のオフショア開発拠点の集積 ●オフショアリング、ニア・ショアリングにおける文化の競争 ●ソフトウェア開発におけるコミュニケーション問題と場のマネジメント
1953年生まれ。慶応義塾大学商学部卒業後、慶応義塾大学商学研究科博士課程修了、中央大学総合政策学部教授を経て現在、中央大学戦略経営研究科・総合政策学部教授。主な著書に『中国における企業と市場のダイナミクス』(中央大学出版部)、『財産権・所有権の経済分析-プロパティーライツへの新制度派的アプローチ』(白桃書房)などがある。
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