声は生まれつきのものと諦めることはない。好感度アップ、人間関係をよくしたい、自分の印象を変えたいなど、人生を変えられる声の力を身に付ける方法を伝授。また、放送界のこぼれ話も満載。
1 「声力」って何だろう 2 「声力」を身につけよう 3 「声力」をもっと活用しよう 4 「声力」を磨こう 5 「声力」を味方にする人たち 6 放送こぼれ話
声は不思議です。 2枚の薄い筋肉でしかない声帯は、言葉を生み、喜びや悲しみを表し、美しい歌声は人々を感動の世界に導きます。 私はNHKにアナウンサーとして採用され23年間勤務しました。その後、フジテレビで9年間、この不思議な声というもので情報を伝える仕事をしてきました。しかし、私はどちらかというと取材や番組の企画に関わることが好きで、あまり自分や他人の声について考えることがありませんでした。 ところが、ひょんなことから、母校の早稲田大学でアナウンスの実践講座を持つことになり、たくさんの声と向き合うことになりました。その中で、ときどき、しっかりした声の持ち主がいます。クラスの学生も思わず振り返るような声の強さ、美しさを持っています。 入社試験の最初の関門が短い自己PRです。次々と同じような学生がやってきて、似たような話をしていると、人事担当者もつい書類に目を落としがちになります。その時、思わず顔を上げさせるのが声の力です。その人は自分の思いが伝わる、声力を持っていたのです。 これはビジネスの現場でも同じでしょう。声がしっかりしているということはコミュニケーションの第一歩です。 声は生まれつきのものと諦めている人がいます。しかし、それは簡単なヒントで変えられるものかもしれません。 この本は人間のコミュニケーション手段として最も重要な声について考え、力のある声とはどんなものか、声力を出すためには何が必要か、私なりの考えをまとめたものです。 また、大学では実技を中心に教えていますので、学期を終えて、学生たちに感想を書かせたところ、もっと放送現場の話を聞きたいという意見がたくさん寄せられました。そこで、NHKと民放でアナウンサー、キャスターを務めるという貴重な経験の中で感じた、放送局による、思ってもみなかった違いのようなものを「こぼれ話」として盛り込んでみました。 これはまた、40年も声を使う仕事をしながら、教える立場になって初めて「声が持つ力」について真剣に考えることになった、私の反省録でもあります。
宮川俊二著『声力の磨き方』が「PC-Webzine」(9月号)の「BOOK Review」で紹介されました。
1947年、愛媛県生まれ。 1970年、早稲田大学卒業。アナウンサーとして日本放送協会入局。 1994年からフジテレビ「ニュースJAPAN」「スーパーニュース」などのキャスター。 現在、情報番組のコメンテーターやクイズ・バラエティ番組など幅広く活躍中。早稲田大学非常勤講師。
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