第2回「502教室のコラム」

三上康一(中小企業診断士)

皆さん、こんにちは。今月のコラムを担当いたします診断士の三上康一です。どうぞよろしくお願いいたします。

私は、診断士受験生だった平成16年にブログを立ち上げ、日々の学習記録や雑感を公開してきました。その内容には、独りよがりのもの、明らかに間違った考えのものなども多々あったかと思いますが、できるだけ飾らず、ありのままの自分をお見せするとともに、受験勉強への熱い思いや意気込みを記してきたつもりです。

当初、ブログを通じて読者に何かを与えようなどとは考えてもいませんでしたが、結果的には、受験生に対して「うかうかしていられない」といった危機感や、「よし、やるぞ」といったモチベーションを与えていたようです。そして、コメントのやりとりなどを通じて、Web上で診断士や診断士受験生の人脈が広がっていきました。知り合った受験生は、私よりも受験勉強の開始時期が遅かった方がほとんどでしたが、彼らも次々と合格していき…。正直、自分の無能さを痛感し、辛く感じたのも事実です。

その一方で、先に合格した方々から受験のアドバイスをいただくことも、非常に多くありました。Web上はもちろんのこと、私が主宰する勉強会に参加し、指導してくださる方もいらっしゃいました。ブログを通じて情報を発信し続けてきた結果、受験上のアドバイスを得られるようになったのです。“ギブアンドテイク”とは言いますが、“テイクアンドギブ”とは言いません。まずは、与えることが大事なのでしょう。

受験生の皆さんも、「診断士になったら受験生や経営者に何を与えることができるか」を考えつつ勉強していくと、より実践的な知識や考え方を得られると思います。わかりやすく言えば、受験勉強で得た知識を後輩受験生にどう教えるのか、あるいは事例演習で書こうとしている答案を通じて事例企業の経営者に何を伝えたいのか、といった「与える」スタンスで勉強することです。そうすることで、さまざまな気づきが得られ、合格へとつながっていくはずです。

さて、前述したブログですが、もちろんすべての方に好意的に受け入れていただいていたわけではありません。記事の内容や言葉の使い方に、批判的なコメントをいただくこともありました。ただ、ブログにはコメント機能があるので、批判に対してもその誤解を解くべく、改めて説明することができます。また、わかりにくい記事をコメント欄で補足することや、場合によっては書き直してしまうことも可能です。

これができないのが、2次試験です。採点者に誤解を与えてしまったら、その誤解を解くことはできません。意味のわからない答案を書いてしまったら、採点者には説明できないのです。「そんなつもりではなかった」という言い訳が一切通用しない2次試験。だからこそ、答案はシンプルに書き、誤解を招いたり意味がわかりにくくなったりしないように心がけなければなりません。

人「合格」という果実を得るためには、受験生や経営者に知識・スキル・モチベーションをどう与えるかを考えつつ、採点者に誤解を与えないよう、答案の表現に注意する??これが、私から皆さんへのアドバイスです。

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