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ドルの崩壊と資産の運用

通貨制度の崩壊がもたらすもの

著者名 ジェームス・ターク ジョン・ルビノ 著
渡辺博文 訳
判型 四六判・上製
頁数 256頁
定価 1,760円
(本体1,600円+税)
ISBN 9784496043482
第1刷 2007年10月09日
第3刷 2007年12月28日
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→この本の内容

ドルの崩壊でユーロ、元など、他の通貨はどうなるのか。日本の円、貯蓄や株価はどうなるのか。迫り来る通貨危機で大きく儲ける方法はあるのか。新聞を読んでもわからない世界的な金融システムの劇的変化に対応する方法を解説。
【日本図書館協会選定図書】

→この本の目次

第1部 なぜドルは崩壊するか
第2部 貨幣の今と昔
第3部 なぜ金は急騰するのか
第4部 ドルの崩壊で儲ける

→同じ著者の本

東大卒のファンドマネージャーはなぜいないのか
渡辺博文 著
価格:1,650円
詳細はこちら

→本書の「中身拝見」

序 文

本書は、表題が示すように、世界的な金融システムと人々の生活の劇的な変化について考察している。本書で述べていることは読者の方々がニュースや新聞で見たり聞いたりするようなことではなく、「陰湿で破壊的な内容が明らかなのに、どうしてハーバードのエコノミストや大統領のアドバイザーには何もわからないのだろうか」と聞きたくなるような内容だろう。
そこで、事前に2つの解答を紹介しておこう。
1つ目の解答は、政治家や知識人は、事実が生じた後でないと主要な転換点がわからないということである。
たとえば、エール大学名誉教授のアーヴィング・フィッシャーは、1929年の大暴落の直前に「株式は永遠に高値が続くだろう」と多くの同僚たちへ公言している。1971年にニクソン大統領が金本位制を停止した後、ワシントンの多くの政治家は、金が急落すると予測していた。実際には1オンス35ドル(1ゴールドグラム1・12ドル)から、70年代の終わりには850ドル(1ゴールドグラム27・33ドル)にまで急騰したのである。『ビジネスウィーク』誌には、1979年に「株式の死」というカバー・ストーリーが書かれ、誰もがそう信じていた。史上最大の上昇相場が始まる直前のことである。多くのエコノミストや政治家は、1970年代におけるドルの危機や1980年代後半におけるジャンクボンドの崩壊、1990年代後半におけるインターネット・バブルの暴落を予測できなかった。
 つまり、指導者やオピニオン・リーダーにはこれらのことについては「わかるはずがない」と考えるべきなのだ。
2つ目の解答は、さらに重要なことである。それは伝統的なエコノミストや金融学者は危険な誤解のもとで物事を考えているので金融危機を予測できないということである。その誤解とは、以下のようなものである。
 ?負債を抱えても問題はない
連邦準備局の理事からウォール・ストリートのエコノミスト、平均的な家庭にいたるまで、アメリカ社会のどのレベルにおいても巨額の資金を借りているし、それで成り立っているのだから、負債については問題ないどころか、むしろ善いことであると信じられている。5000億ドルの財政赤字があれば不況を免れる。家計が住宅投資をすれば消費支出は増える。世界中をドルであふれさせる貿易赤字は、ヨーロッパとアジアの経済を動かしている。いずれにしろ、アメリカの貿易相手はドルを好み、アメリカの株式や債券を購入する。
 ?政府は通貨を管理するのに信頼足りうる
ドル、円、ユーロへの需要やその価値は、政府や役人の誠意や有能さにかかっていると考えるのはかまわない。問題が生じたときには、世界の中央銀行は為替レートを動かし、適切な調整をする。一般的に言って難しい仕事を上手にこなしている。
 ?アメリカの経済は外国為替市場とは独立して運営されている
アメリカは効率的であり、いろいろな形で世界に君臨しているので、ドルが金や他の通貨に対して下落しているときであってもアメリカは生き残れる。
 ?金とは、現代の経済には何の関係もない時代錯誤なものである
実際、金は通貨が弱いときに上昇する傾向があるので、やっかいな代物であり、政府が成長と完全雇用という重要な仕事をする際の邪魔になる。
以上のことは、ワシントンの政策立案者やウォール・ストリートの資金運用者たちが根本的に信じていることである。
しかし、経済成長、雇用創出、株価はニュースの一面を飾っているが、1ドルの富を生み出すのに6ドルの借金がなされて成長していることは無視されている。また、社会が担っている負債総額は、4人家族あたり50万ドルを超えている。
もう1つ見過ごされているのは、外国の政府や投資家がアメリカの経済を破壊するのに十分なドルを保有していることである。
アメリカの最初の4人の大統領や憲法起草者は、今日一般的に思われている通念と全く違って、連邦政府が紙幣を印刷するのを禁じている。その本当の意味を捉えるためには、憲法を何度も読み返し、政府の力を制限する必要がある。連邦政府は貨幣の価値を減じることで市民の貯蓄を減らすようなことをしてはならない。また、巨額の資金を借入れるように仕向けて、将来を担保とするようにさせてはならない。
けれども、この約束は何度も無視され、意図的に破られてきた。「不健康な」紙幣や借り過ぎに対する安全弁が破られてきたのは、今までの政治家の責任であり、歴史的には避けられなかったのである。もし憲法に縛られていたとしても、時が経てば通貨は破壊される。だから、来るべきドルの崩壊と付随する混乱は、神の気まぐれや文化の流れ、政策者のせいではない。それどころか、不幸ではあるが自然なことであり、社会の生活サイクルの一部なのである。
ジョージ・ブッシュやアラン・グリーンスパンや彼らの反対者がどうしているかは全く関係ない。結局、四年間の共和党政権は、表向きは「小さな政府」だったが、実権を持ち、政府の支出と借金は膨れ上がった。負債を増やし、インフレを起こす仕組みは、もはや誰にも止められないようである。
これからの章では、誤った論文と破られた約束からどのような結果が生じたかを説明する。それは、アメリカ人が想像できないくらいドルが値下がりし、生活必需品の多くが値上がりしたこと、金融資産が債券やドル札から原油や金へと移動したこと、貨幣の概念が根本的に見直されていること、などである。
しかし「陰鬱で破壊的」という名前をつけるのは避けたい。この本で書かれているのは、まっとうな警告であり、最も述べたいのは「楽観的に考えよ」ということなのである。
まずは、現在も続いている人間の歴史が繰り返されるパターンを描く。次の段階は予測可能である。この本のポイントは表題の後半に示されている。正しい方法をとれば、読者は自分自身を守るだけでなく、儲けることもできる。その方法を紹介していこう。

→著者の情報

ジェームス・ターク:チェースマンハッタン銀行、アラブ首長国連邦の政府系投資ファンド、アブダビ投資庁の責任者として活躍。
ジョン・ルビノ:ウォール街の経済情報サイト、コラムニストとして、個人投資家に信頼できる情報を提供。

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