小・中学校でのいじめや不登校、校内暴力などの問題、青少年の非行の増加、職場のハラスメントやうつ病などの精神疾患で休職する社員の急増、凶悪犯罪の増加など、共通して人間関係の希薄さや人間不信に起因して発生しているところに特徴がある。 こうした社会問題の背景には、少子化・核家族化の進展による世代間コミュニケーション・ギャップのほかITの普及、企業の成果主義、派遣労働、非正規社員の急増がある。 人間関係の基本は、自分の意見や考えを一方的に主張することではなく、相手を尊敬し、相手の気持ちに配慮して話を進めることである。しかしながら、社会に出て仕事を行っているビジネスマンのなかには、コミュニケーションの取り方の難しさを感じ、悩んでいる人を見かけることが少なくない。 本書において、全体をとおして、人間関係の重要性は、「相手の存在を認めること」、「コミュニケーション不足によってストレスをため込まないこと」「TPOをわきまえた自己表現ができるようになること」を念頭に置いて論述した。
第1部:コミュニケーション・スキル 第1章:コミュニケーション概論 第2章:コーチング 第3章:ロジカル・シンキング 第4章:プレゼンテーション 第5章:アサーション 第2部:職場の人的トラブルとコミュニケーション 第6章:ハラスメント被害の急増とその背景 第7章:職場の人的トラブル防止策 第8章:評価とコミュニケーション
マインド経営研究所代表・経営コンサルタント 1951年:東京都中野区生まれ 1975年:慶応義塾大学法学部卒業 1975年:カルピス入社 1986年:ジョンソン・エンド・ジョンソンジャパン人事部マネジャー 1997年:日本有線放送株式会社人事部長、総務部長 2000年:クーツキャリアコンサルティングジャパン株式会社人事制作コンサルティング室長兼経営企画室長 2002年:アデコ株式会社ニューキャリア事業部長 2009年:公益財団法人日本生産性本部経営コンサルタント 2010年から現職 主な著書:人材ポートフォリオマネジメントによる多様性人材の戦略化(2005年:同友館) 人材ビジネスのトリック(2007年:各分社)
Copyright © 2007 Doyukan. All Rights Reserved.