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ホーム >  オンラインストア >  医療・健康関係 >  現場が変える日本の医療

現場が変える日本の医療

著者名 和田努 著
判型 46判
頁数 280
定価 1,980円
(本体1,800円+税)
ISBN 9784496045400
第1刷 2009年05月08日
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→この本の内容

「医療崩壊」と言っては嘆き、「改革」と叫ぶだけでは事態は変わらない。「政府が悪い」「自治体が怠慢だ」と他ばかりを責める「他責的」な態度ではなく、皆が汗を流して現場から変えていこうとする20の事例を紹介。

   医療、教育などは、絶対に市場の原理になじまないものです。山間の辺地、島嶼部の生徒数人しかいない小学校を、財政の負担になるという理由で廃校にしていいでしょうか。都市部の小学校に較べて、一人の生徒にかかるコストは、膨大になるでしょう。不採算でも、やらなければならないのが公共サービスなのです。それを享受する権利が市民的権利なのです。    カネがないからやめてはいけないもの。それが人間の尊厳を守るための公共サービスであり、市民はそれを受ける権利があるのです。    医療・福祉・教育・環境などは、「生活政治」――ライブリーポリティクスといいます。私たちが今住んでいる地域社会、すなわちローカルな地平で起こる問題です。ローカル・イニシアティブ(ローカル主導)こそが重要なのです。    この本のタイトルを『現場が変える日本の医療』としたのは、医療者が日々格闘している医療現場を指していますが、いまひとつは、医療者以外の市民が生活している地平、すなわち私たちが生きている“現場”ということも含意させたつもりです。    「医療崩壊」と言っては嘆き、「改革」と叫ぶだけでは事態は変わりません。また、私たち日本人は、「政府が悪い」「自治体が怠慢だ」と他ばかりを責める「他責的」な態度をとる傾向にありますが、繰り返しますが、医療・教育・福祉・環境は生活政治(ライブリーポリティクス)です。皆が汗を流して、現場から変えていく─――このことが重要だと思います。

→この本の目次

1 動き始めた医療の世界──明細書付き領収書(その1)
2 患者の視点の導入──明細書付き領収書(その2)
3 「断らない救急」は実現できないか──湘南鎌倉総合病院が取り組むむER方式
4 小児救急の理想像を追い求めて──八幡病院小児救急センターの場合
5 在宅医療の明日──在宅医・川島孝一郎の実践と哲学
6 在宅医療の明日──在宅医療支援、診療所の可能性
7 産科医療の現場──深刻な医師不足と再生への道
8 “出産難民”の深層と解決策
9 地域完結型の医療連携の実践──福岡市東区医師会の取り組み
10 看護職の確保と定着を目指す──日本看護協会の悲願と挑戦
11 潜在看護師を掘り起こす──北海道の取り組み
12 新人看護師を定着させる職場をめざす──聖隷三方原病院の実践
13 女性医師の働きやすい職場風土──人材を確保するための支援策
14 女性医師の働きやすい病院評価事業──NPO法人のイージェイネットの戦略
15 医療メディエーションとは何なのか──注目の紛争を解決する新技法
16 医療メディエーターへの期待と可能性──福井総合病院のケース
17 抗がん剤治療──スペシャリストの不在、腫瘍内科医養成への足取り
18 がん患者・家族の悩みを支援する──静岡がんセンター「よろず相談」
19 がん基本法が成立して──がん医療は世界標準になったのか
20 がん対策「島根方式」の牽引ぶり──患者・県民主導の取り組み

→同じ著者の本

これからの高齢者医療
大久保一郎 菅原民枝 武藤正樹 和田努 著
価格:2,200円
詳細はこちら

→本書の「中身拝見」

  「医療崩壊」という言葉があります。確かにそのような現象が起こっていることは事実です。お産難民、救急医療のいわゆる“たらいまわし”、病院深刻なの医師不足……。これらをすべて「医療崩壊」という言葉でかたづけてしまう傾向があります。確かに「医療崩壊」とは上手なネーミングだと思います。私自身もよく使ってきました。
  しかしコンパクトで便利な言葉を濫用すると、物事を複眼的に視ることを忘れ、本質を見失う危険性があるように思います。「医療崩壊」という言葉は、いまや“サウンド・バイト”(耳をひきつけるキャッチフレーズのような言葉の断片)になりつつあります。
  医療・福祉・教育・環境などは、「生活政治」――ライブリーポリティクスといいます。私たちが今住んでいる地域社会、すなわちローカルな地平で起こる問題です。ローカル・イニシアティブ(ローカル主導)こそが重要なのです。
  この本のタイトルを『現場が変える日本の医療』としたのは、医療者が日々格闘している医療現場を指していますが、いまひとつは、医療者以外の市民が生活している地平、すなわち私たちが生きている“現場”ということも含意させたつもりです。
  「医療崩壊」と言っては嘆き、「改革」と叫ぶだけでは事態は変わりません。また、私たち日本人は、「政府が悪い」「自治体が怠慢だ」と他ばかりを責める「他責的」な態度をとる傾向にありますが、繰り返しますが、医療・教育・福祉・環境は生活政治(ライブリーポリティクス)です。皆が汗を流して、現場から変えていく――このことが重要だと思います。

→書評

和田努著『現場が変える日本の医療』が「健康保険」7月号(健康保険組合連合会)の書評欄で取り上げられました。

和田努著『現場が変える日本の医療』が「ジャミックジャーナル」9月号(リクルートドクターズキャリア)の「今月の気になる新刊」で取り上げられました。

→著者の情報

NHKのプロデューサーとして、主に原爆問題、医療問題を扱った番組で高い評価を受ける。現在、フリーのジャーナリスト、プロデューサーとして活躍。

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